リタイア世代は、小遣い削減でノンアルに!
リタイア世代は、まず生活費削減から。
50代前半で自らリタイア(早期退職)したものの、その後の生活をそれまでの半分以下に減った収入でやりくりするのは、結構大変でした。
“一生懸命働けば何とかなるだろう”と能天気に考えていた私でしたので大した蓄えもなく、生活経費を半分に減らす必要に迫られました。
当然自分の小遣いも削減対象です。
タバコは上の子の妊娠がわかった時に止め、それ以来吸っていませんでしたが、お酒は夜自宅で仕事をしながら飲んでいました。
元々お酒は体に合わない体質でしたが、営業職という仕事がら付き合いや接待で酒席があり、いつしかビール・焼酎・日本酒・ワイン何でも飲めるようになっていました。(習慣とはいえ怖い!)
それもいけなかったのですね。
種類構わず飲んでいると、酒量が過ぎたのがわからず、青ざめすぐ吐いてしまうようなあり様でした。
そんな時、ある酒席で日本酒メーカーの社長さんに出会い、日本酒の飲み方を教わりました。
なるほどと思いましたのでご紹介してみます。
ビールはアルコール度数が低くて良いのですが、ウイスキーは40度前後、本格焼酎は25度前後、日本酒は15度前後、ワインは12度前後あります。
アルコール度数の高いウイスキーは、ハイボール(ソーダ割)や水割り(これ日本独自のスタイルだとか)で、焼酎も水割りやお湯わりでアルコール度数を下げて楽しみますよね。
しかし、日本酒は熱燗や冷酒でそのまま飲み、何かで割って飲むという習慣がありません。これが悪酔いし、体を壊す一因なのだそうです。
営業をかねた酒席で、毎晩のように日本酒を飲むその社長さんは、「ウィスキーのチェイサー」をまねて、季節に合わせて“水”や“お湯”をチェイサーにし、体内のアルコール度数を下げる工夫をしているとの事でした。
酒席の直前に水を一杯、酒席では日本酒を飲みながら一杯と、同量の“ミネラルウォーター”を飲むのが、悪酔いしない秘訣とおっしゃっていました。
“チェイサー”の役目は、ウィスキーでマヒした舌をリセットさせることです。せっかくの味や香りも、舌や鼻が慣れてくると感覚がマヒしてきて、存分に堪能できません。そこで、“チェイサー”によって口のなかをニュートラルな状態に戻してあげることで、繊細な香りや風味までたのしめる、のだそうです。
私も真似をして日本酒には“ミネラルウォーター”をチェイサーにしてからは、確かに悪酔いすることが少なくなりました。
しかし、酒席の雰囲気でお酒をチャンポンにして飲む習慣は変わらず、せっかく頂いたアドバイスも活かせません!(これ性格の問題です)
リタイア世代は、お酒もいつしかノンアルに!
やがてリタイア生活に入ると、酒席の機会もグーッと減り、夕食のたびに「健康面が心配!」という大義名文を掲げせまる奥さんに、“禁酒”を何度も勧められ、やがて抗しきれず・・・
それではかえってストレスの元になる!、とか「お酒は百薬の長」と言うから適量なら薬になる!、とか言いつつ“減酒”にチャレンジする事で合意。
(禁酒ではありません、あくまで“減酒”です。)
一杯目は“ノンアルコールビール”で、二杯目は本物のビールで、などとやっているうちに、いつしか慣れてしまいました。
また“ノンアルコールビール”もいつしか20種類以上に増えてきました。
スーパーには、ビールが苦手な人でも飲みやすいフルーツ風味のタイプから、上級者を唸らす本格的なノンアルコールビールまで、幅広い層が楽しめるノンアルコールビールが揃っています。
少し尿酸値が気になる私は、「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」表記のあるタイプを選んでしまいます
これまで、車で出かけた時は一切アルコールは口にしませんでしたが、“ノンアルコールビール”のおかげで、ドライブや飲み会、リラックスしたい時、気軽に飲めるようになったのは、嬉しい誤算でした。
今では“ノンアルコールビール”を美味しい!と楽しむ日々です。
しかし、時々お中元でいただいた“本物のビール”を飲むと思わず呟いてしまいます。
「これが本物の“麦酒”だ!」と