一言で“リタイア世代”というけれど
リタイア世代の中の「団塊の世代」はどんな世代?
一口に「リタイア世代」といいますが、生まれた年代も違えば、経験してきた社会情勢も違うし、それぞれの世代特徴・性格も違います。
ようやく子育てが終わり、親を見送り、夫婦で静かな時間を過ごせるようになり、趣味を楽しむ時間を持てたりする「リタイア世代」になりました。
(まだまだそのような状況では無い方も、当然いらっしゃいます。)
とはいえ、シニア世代が同様に抱える“悩み”もあります。
そのベスト3は
①自分の病気、 ②介護が必要になること、③認知症になる心配、です。
こんな事を書くとお叱りが飛んできそうですが、「いつかは行く道」です。
『子ども叱るな! いつか来た道。年寄り笑うな! いつか行く道』という言葉がありました。
それぞれの世代を、「いつか来た道、いつか行く道」として眺めて楽しむのも、自分を知る、明日を考える良いきっかけになるではないでしょうか?
それでは「団塊の世代」はどんな世代だったのか、眺めてみましょう。
ーーーーーーーーー目次ーーーーーーーーー
1、団塊の世代の生まれた年代は?
2、団塊の世代のネーミングは?
3、団塊の世代の性格・特徴は?
3ー1.競争意識・仲間意識ともに強い世代
3−2.頑張れば報われるという積極思考
3ー3.流行に敏感でブームを作ってきた
4、団塊の世代は、海外を目指しませんか?
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1、団塊の世代の生まれた年代は?
団塊の世代とは、1947〜1949年に生まれた世代で第一次ベビーブームの時期でもあります。
第二次大戦終戦直後のため、食糧難を始めさまざまな時代の移り変わりを体験している世代ともいえます。
またベビーブームということもあり、人口が圧倒的に多く、中学校など1クラス45〜50人の学級が1学年に2桁のマンモス校がザラでした。
高校への進学率が70%近く、大学への進学率も20%を越え、義務教育を終えても進学する人が増えた時代ですが、女性に学問は不要という考え方もまだまだ残っていた時代です。
2、団塊の世代のネーミングは?
団塊の世代という呼称は、堺屋太一さんのヒット小説『団塊の世代』が元となっています。
4話からなり、団塊の世代の主人公が80年代前半、80年代後半、90年代、2000年となった時を描いた“予測小説”です。
このベストセラーのタイトルが広まり、「団塊の世代」という言葉が広く使用されるようになりました。
2022年現在、団塊世代は73〜75歳ですが、間も無く全員が75歳を迎え、後期高齢者と呼ばれるようになります。
これを「2025年問題」とか「後期高齢者増加問題」とかいうのだそうです。
戦後の大混乱機、高度成長期。バブル経済きなど、厳しく変化の激しい時代を生き抜いた世代でした。
3、団塊の世代の性格・特徴は?
そんな団塊の世代の特徴はだいたい3つ挙げられますです。
- 競争意識・仲間意識の強さ
- 努力は報われるという積極思考
- 流行に敏感でブームを作ってきた
それぞれ詳しく紹介していきます。
3ー1.競争意識・仲間意識ともに強い世代
団塊の世代は圧倒的に人口が多く、学校でも会社でも、スポーツ・文化でも競争意識が強いといった特徴があります。
同世代の人数が多いため、受験・就職活動・会社での昇進など何事も倍率が高く、常に競争を強いられ、時には勝者と敗者に分けられてきました。
逆に、同じ激しい競争を乗り越えた仲だからこそ、同じ釜の飯を食べたという“仲間意識が強い”ことも特徴のひとつです。
仕事面では、多くの人が定年退職まで働ける終身雇用制度だったこともあり、会社・組織・仲間への愛着・こだわりが強い傾向にあるようです。
3−2.頑張れば報われるという積極思考
団塊の世代は、努力は必ず報われると考える人が多いことも特徴です。
団塊の世代が働き盛りの頃は、高度経済成長やバブル経済で景気が右肩上がりだったこともあり、努力した分だけ給料や地位が上がることが多かったようです。
その分仕事に打ち込む人が多く、家庭よりも仕事を優先する働き方が良しとされる時代でもありました。
逆に、会社でも家庭でも成果を上げられない時は、努力が足りないとみなされることもありました。
3ー3.流行に敏感でブームを作ってきた
戦後日本の若者文化を作り上げてきた団塊の世代は、流行にも敏感でした。
アメリカをはじめとし、洋楽・映画・ファッション・スポーツなどなど、海外の文化を積極的に取り入れ幾つものブームを作りました。
ファッションではジーンズやミニスカート、音楽ではビートルズやローリングストーンズ、いずれも当時の日本には革新的であったと言えます。
そのためか、今でも「日本初」「世界初」といった言葉が好きなのではないでしょうか。
4、団塊の世代は、海外を目指しませんか?
3年後の2025年は、後期高齢者(75歳以上)が急増するターニングポイントです。
「2025年問題」では、医療や介護や社会保障費(年金)で、問題の急増が懸念されています。
一見問題だらけのように見えますが、決してそんなことはありません。
団塊世代は、雑誌、テレビ、ラジオ、新聞といったマスメディアが次々家庭に普及し、「情報化」の進展とともに成長した世代でもあることを忘れないで下さい。
働き盛りの40代には携帯電話やインターネットが登場し、仕事でも私生活でも、情報機器を活用してきた世代です。
社会の大きな変化にも対応し、新しい流行や需要を作り出してきた、逞しい新しいものが好きな世代である事を思い出しましょう。
フィリピンやタイ、マレーシアなどへの「海外移住」は、10万円台の年金でも日本より余裕を持って暮らせます。
シンガポールなどへの「海外投資」も日本には無い魅力的な商品があります。
かつての密かなブームから、もうリタイア世代・シルバー世代の具体的・魅力的なテーマとなっています。
リタイア世代・シルバー世代の皆さん、キーワードは「海外」です。
まず身近な「アジア」へ目を向けてみませんか?